ドッペルゲンガー

ある日、男が家に帰ると、そこに自分がいた。男は驚き、そして聞いた。
「お前は誰なんだ」
すると、そこにいるやつは、
「私はあなたのドッペルゲンガーです」
なんてことだ。ドッペルゲンガーが出てくるなんて。
しかも、そのうちにその数はどんどん増えていってしまった。
男は友達の家に行き、どうしたらいいか相談した。
「いま、ドッペルゲンガーに悩まされているのだが、どうしたものだろうか」
「ほお、ドッペルゲンガーか。驚いたな。でも、そのうちになれるだろう」
確答は得られず、男が家に帰ると、またドッペルゲンガーは増えていた。
ドッペルゲンガーはさらにふえる。そして、その数が百人を超えたとき、ついに
男は自殺した。

お通夜が終わり、友達が言う。
「そういえば、ドッペルゲンガーに悩まされているとかいっていたな。しかし、
もうそんな心配もなくなるわけだ」
そのとき、なにげなく棺をみたほかの友達が言った。
「どうやら、まだ大丈夫ではないようだよ。ほら…」
そういいながら彼が指差した先の棺の中には、男の死体が二つも…


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